ホホジロザメの速度は時速何km?
ホホジロザメは泳ぎが得意なネズミザメ科のサメです。
ハワイからカリフォルニアへ、そして南アフリカからオーストラリアへと長距離を移動することができます。
ホオジロザメは普段はかなりのんびり泳いでいると考えられています。
その理由は、エネルギーを節約するためです。
ホホジロザメはほとんどの時間を時速1.5km〜時速4.9km程度で海中を移動していると考えられています。
ホホジロザメの最高速度は時速何km?
ホホジロザメの最高速度は最大で人間の10倍、時速50kmほどとみられています。
では、ホホジロザメはどのくらいの時間、この最高速度を維持できるのでしょうか。
ホホジロザメは獲物を追いかけると素早く加速し、水深20mから水面までわずか「7~16秒」で移動することができます。
つまり、ホオジロザメが最高速度を維持できるのは数秒間だけということになります。
ホホジロザメの状況別の時速一覧
ホホジロザメの遊泳速度はホホジロザメが海中でどういう過ごし方をしているかによって異なります。
ホホジロザメの状況別の遊泳速度を時速一覧としてまとめました。
- 海中を遊泳しているときの速度
- 時速1.5~4.9km
- 島から島へと移動するときの速度
- 時速7.2km
- 獲物を狩るときの速度
- 時速50km(※スミソニアン博物館)
- ホホジロザメの平均速度
- 時速8km
参考サイト:国立極地研究所『ホホジロザメは待ち伏せ型のハンター』、『Smithsonian Ocean『Great White Shark』』
参考書籍:渡辺佑基 『進化の法則は北極のサメが知っていた 』河出新書
ホホジロザメはなぜ早く泳げる?
ホホジロザメはなぜ早く泳げるかの鍵は熱交換システムです。
ホホジロザメは冷たい血液が流れる血管と筋肉で温められた血液が流れる血管がぴたりと隣り合っているため、熱交換できるようになっており、体温をある程度高く維持することができます。
この熱交換システムはマグロももっています。
マグロやホホジロザメなどのように、熱交換システムをもち、体温の高い魚は普通の魚に比べて、遊泳速度が2.7倍速くなると考えられています。
国立極地研究所の渡辺佑基助教らのグループの研究によると、マグロやホホジロザメなどのように、熱交換のシステムをもち、体温の高い魚は普通の魚に比べて、遊泳速度が2.7倍速く、回遊距離も2.5倍長く、ペンギンやクジラなどの恒温動物に近いとのこと。
回遊距離が長くなることで、エサの増減など環境の変化に対応することができるそうです。
ホホジロザメと人間の速度を比較
ホホジロザメが海中を遊泳しているときの速度が時速1.5~4.9km、一般的な大人の泳ぐ速度が時速3kmくらいです。
25mのタイムで比較してみると、どれくらい遊泳速度に差があるのかよくわかりますね。
時速 | 25mのタイム | |
---|---|---|
一般的な大人 | 時速3km | 30秒 |
ホホジロザメ | 時速4.9km | 18.5秒 |
ホホジロザメ の平均速度 | 時速8km | 11秒 |
参考:25mのタイムと泳速(泳ぐスピード)の関係|人間の泳ぐ速さは何キロ?
ホホジロザメの時速をいろいろな生き物と比較
ホホジロザメ速度をいろいろな生き物と比較してみました。
- 平均速度のホホジロザメ
- 時速8km
- 最大時速のホホジロザメ
- 時速50km
- 一般的な大人の歩く速度
- 時速4km
- 一般的な大人の泳ぐ速度
- 時速3km
- 競泳選手「水の怪物」マイケル・フェルプス選手
- 時速7.2km
- 一般的な大人の自転車の速度時速
- 時速16km
- イルカ
- 時速40km
- 「世界最速の男」ウサイン・ボルト選手
- 時速44km
- シャチ
- 時速55.5km
- カマスサワラ(スズキ目サバ科カマスサワラ属に分類される硬骨魚)
- 時速77.1km
- 「世界最速のサメ」アオザメ
- 67〜96.5km
- バショウカジキ
- 時速125km
参考サイト:国会図書館『魚の泳ぐ速度(遊泳速度)』
ホホジロザメ VS 人間のレース結果は?
ホホジロザメと近代五輪が誇る史上最高のアメリカの元競泳選手「水の怪物」マイケル・フェルプス選手がレースをしたところ、ゴール直前でスパートしたホホジロザメに2秒差で敗退したとのことです。
つまり、ホホジロザメの泳ぐ速度は五輪で23個の金メダルを含む合計28個のメダルを手にしたマイケル・フェルプス選手よりも早いということになります。
ホホジロザメについてさらに詳しく知りたい方は『ホホジロザメの生態、特徴、大きさ、寿命、危険度とは?人食いサメなの?』もどうぞ!