海水浴場シーズン到来!
そんなときにサメが海水浴場に現れることがあります。
サメが海水浴場に来るのはなぜなのでしょうか?
今回のブログでは、サメが海水浴場付近に出現する理由について考えてみます。
この記事は2021年に公開し、2026年に近年の目撃情報などを追記しています。本文には2021年・2022年当時に集めた情報もそのまま残しています。(2026年7月時点)
日本の海水浴場に出現するサメの種類は?
まずはじめに日本の海水浴場に出現したことのあるサメの種類について考えてみます。
- ドチザメ
- シュモクザメ
- メジロザメの仲間
- イタチザメ
- ホホジロザメ
過去のニュースから考えると、ドチザメ、シュモクザメ、メジロザメの仲間あたりの小型のサメの群れが多いのではないでしょうか。
イタチザメは2000年9月沖縄県宮古島市の海水浴場沖、深さ3メートルの地点でサーファーの死亡事故を起こしています。
ホホジロザメは1999年7月9日に西日本屈指の海水浴場として知られるビーチ山口県光市室積海岸沖に出現し、その後地元漁師によって捕獲されました。
※海水浴場に現れたイタチザメとホホジロザメについては、「サメ事故は年間何件?日本に生息する人食いザメの種類・分布・危険性」で詳しくとりあげています。
イタチザメとホホジロザメについては日本の海水浴場での出現回数はそれぞれ1回なので、ほぼ遭遇することはないであろうと考えられます。
人食いザメだから海水浴場に現れるの?
海水浴場にサメというと多くの人はサメ映画のワンシーンをイメージするかもしれません。
しかしながら、日本の海水浴場でそのようなサメ事故が過去にあったでしょうか。
サメは人間が考えるよりも頭のいい魚です。
たとえば、ホホジロザメの場合は、餌場を求めて回遊し、アザラシなどの海生哺乳類のコロニーの近くで狩りをします。
また、食べ物にも好みがあり、人間の600倍の脂肪分をもつアザラシなどを好んで食べます。
このことから、ホホジロザメにとっては人間はおいしい食べ物ではないということが考えられます。
ホホジロザメが人間を好んで食べるのなら、餌場を求めて回遊するホホジロザメにとって海水浴場は絶好の狩場になるはずです。
ところが、そのような場面はサメ映画の中にしかありません。
1990年以降に日本でおきたサメによる死亡事故と考えられているのは数件なので、年間平均1件以下というのが現実です。
ただし海外では、海水浴客がサメに襲われるという事故は発生しています。
海水浴中に人食いザメに襲われる可能性はゼロではありませんが、フロリダ自然史博物館によれば、海で遊泳者がサメにかみつかれる確率は1150万回に1回という非常に稀なものです。
海水浴でサメに襲われる心配をするよりも、日常生活の中で交通事故に遭う可能性について心配した方がいいでしょう。
また、日本ではサメよりも熊による襲撃事件の方が多いのが実情です。
サメが海水浴場に現れるのはなぜ
サメが海水浴場に現れるのはなぜかというと、サメがエサとなる魚を追いかけて沿岸の浅いところまで入り込んでしまうためです。
サメの生態にくわしい東海大学海洋学部の堀江琢准教授も次のようにコメントしています。
堀江准教授によると、基本的にサメは沖の方に生息しているということだが、小魚を追いかけて沿岸の浅いところまで来ることはよくあるという。
引用サメか サーファー21針縫うけが サメに遭遇したらどうすればいい?
海水浴場でサメに遭遇したらどうする?
たとえ、海水浴場のような浅い場所であっても、海に入った時点でサメと遭遇する可能性はあります。
海はサメたちの世界だからです。
ここまで述べてきたように、サメは好んで人を食べるわけではなく、サメに襲われる可能性はとても低いものですが、万が一、海水浴場でサメに遭遇した場合にどうすればいいかを紹介します。
海水浴場にサメがいたら海から出る
海水浴場にサメがいたら海から出ましょう。
その際に、慌ててバシャバシャと音を立てると、弱った獲物と間違えられてサメの注意を引きつけてしまう可能性があります。
冷静に泳ぎ去りましょう。
サメが自分に向かってきたら鼻を殴る
万が一、サメが自分に向かってきたら、サメの鼻を殴りましょう。
海外では、サーファーを中心に「サメは殴ることで撃退できる」という説がある。事実、その成功例がいくつも報じられてきたからだ。
・ボードから振り落とされたサーファーがイタチザメと果敢に戦い、頭部に激しいパンチを何度も食らわせて撃退に成功。(2013年10月 米国ハワイ島で)
・サーファーが全長約3メートルのホホジロザメに襲われる。ウェットスーツが裂けて数か所から出血したが、パンチで撃退に成功。
ホホジロザメは映画『ジョーズ』で有名だが、このサーファーは前日に『007ジェームズ・ボンドになりきる体験ツアー』に参加しており、「そこでサメに襲われたらどうするか訓練を受けたばかりだった」と語って話題に。(2014年2月 ニュージーランドで)
・世界チャンピオンに3度も輝いた豪プロサーファーが、南アのジェフリーズ湾で開催された大会でサメに襲われる。サメのボディを激しく蹴り、背中にパンチを食らわせ撃退に成功。(2015年7月 南アフリカ共和国で)
引用:サメが21歳女性を襲う 四肢をボロボロに食いちぎられ死亡
自分より大きなサメに海で襲われたら恐怖しかありませんが、とにかく鼻先パンチをすることが重要です。
ほとんどの人にとって一生の中でめったに役に立つことのない知識ですが...笑
サメに襲われたらどうするか訓練を受けた翌日にサメに襲われてパンチで撃退に成功したという例もあるので頭の片隅にでも入れておきましょう。
「攻撃を受けたら、受け身の行動を取るべきではない。サメは相手の体格と力を重視するからだ」
引用:相次ぐサメの襲撃、防衛策は? 非常にまれだが、事故は世界中で確実に増え続けている
2026年に日本の海水浴場に出現したサメの目撃情報
2026年、日本の海水浴場に出現したサメの目撃情報です。
2026年5月18日大分市の田ノ浦ビーチにアカシュモクザメ
2026年5月18日正午ごろ、大分市の田ノ浦ビーチの遊泳エリアで、全長約80センチのアカシュモクザメ(ハンマーヘッドシャーク)が目撃されました。
清掃業者が見つけて管理人が市に報告し、市は18日からマリンスポーツを禁止しました。遊泳エリアでサメが見つかったのは初めてだということです。
水族館「うみたまご」によると、目撃されたのは生後2か月ほどのアカシュモクザメで、小魚を追って沿岸に入り、そのまま田ノ浦ビーチまで来たのではないかとみられています。
うみたまごは、幼くても歯は鋭いため、サメを見つけたら岸から上がってほしいと呼びかけています。また、この時期は産卵シーズンにあたり、サメの数が増えているそうです。
出典:TOSオンライン『海水浴場にサメ「小魚を追って入ったか」生後2か月ほどのハンマーヘッドシャーク 大分』
2025年に日本の海水浴場に出現したサメの目撃情報
2025年、日本の海水浴場に出現したサメの目撃情報です。
2025年7月28日千葉県旭市の飯岡海岸にサメ
2025年7月28日午前7時ごろ、千葉県旭市の飯岡海岸でサメと思われる生き物の目撃情報が寄せられました。
旭市は公式サイトで、飯岡海岸を訪れる際は注意するよう呼びかけました。
サメの種類や大きさは分かっていません。
出典:旭市『サメと思われる生き物の目撃情報がありました』
2024年に日本の海水浴場に出現したサメの目撃情報
2024年、日本の海水浴場に出現したサメの目撃情報です。
2024年7月19日高知県黒潮町の浮鞭海岸にサメ
2024年7月19日昼過ぎ、高知県黒潮町の浮鞭(うきぶち)海岸の沖合で、安全確認をしていたドローンのカメラが体長2メートル弱のサメらしき魚をとらえました。
これを受けて黒潮町は、海開きしたばかりの浮津海水浴場を遊泳禁止とし、入野海水浴場の海開きも延期しました。
黒潮町の入野海岸では、2016年ごろにもサーファーがサメに襲われて大けがをしたことがあり、町は海岸沿いに看板を立てて注意を呼びかけています。
出典:サンサンテレビ『”サメ”あらわる!黒潮町の海水浴場が遊泳禁止に【高知】』
2022年に日本の海水浴場に出現したサメの目撃情報
2022年、日本の海水浴場に出現したサメの目撃情報です。
2022年7月17日鳥取市の白兎海岸にシュモクザメ
2022年7月17日午後午後2時30分ごろ、鳥取市白兎海岸の沖合200メートル付近で全長2mメートル近いシュモクザメ1匹が目撃されました。
近くでサーフィンをしていた男性が発見し、「尾びれと背びれがあるサメのような魚がいる」と警察に通報しました。
2021年に日本の海水浴場に出現したサメの目撃情報
2021年、日本の海水浴場に出現したサメの目撃情報です。
2021年10月15日愛知県豊橋市の海岸にサメ
2021年10月15日午前7時ごろ、愛知県豊橋市の伊古部海岸沖でサーフィンをしていた男性がサメに脚をかまれました。
男性は左膝の下をかまれて出血し、自力で病院に向かったそうです。
サメの種類や大きさは不明です。
2014年6月にも、愛知県豊橋市西七根町の海岸の砂浜から沖合約30メートルの海面でサーフィンをしていた男性が波を待っていたところ、全長1メートルほどのサメに左腕を噛まれ30針を縫う大ケガをしました。
2021年7月20日茨城県東茨城郡大洗町にサメ?
2021年7月20日午後3時ごろ、茨城県東茨城郡大洗町にある大洗サンビーチ海水浴場で50代の男性サーファーから、「サーフィンをしているときに足を負傷した」との通報がありました。
この男性は左足から出血、およそ21針を縫うけが。
大洗町は21日午前、防災ヘリで周辺を捜索しましたが、サメは見つかりませんでした。
サメによる事故なのか、他の海洋生物なのかは特定されていませんが、茨城県は太平洋に面しておりサメの目撃情報は過去にもあります。
産経新聞によると、2015年8月、茨城県鉾田市から鹿嶋市の沿岸部でサメ16匹が確認されています。
2015年8月4日夕方から5日午前にかけて、茨城県鉾田市の沖合でサメ2匹が泳いでいるという目撃情報が寄せられました。
5日午後に茨城海上保安部などが上空から確認したところ、汲上沖5~20メートル付近で2匹のサメを確認され、そのうち1匹は全長約4メートルのメジロザメ系のサメとみられています。
朝日新聞デジタルによると、2017年7月20日、茨城県日立市の久慈浜海水浴場でサメ約30匹が泳いでいるのを、パトロール中の県警ヘリが確認しています。
このときに目撃されたのはおとなしいサメ「ドチザメ」です。
県観光物産課によると、漁師がサメを数匹捕獲し、アクアワールド大洗水族館の職員に見てもらったところ、サメはおとなしく、人を襲うことのない「ドチザメ」と確認されたという。ドチザメは最大で全長1.5メートル。水深が浅いところを好み、海底近くを泳ぐのが特徴という。
朝日新聞デジタル
2021年7月28日福岡県糸島市にシュモクザメ
2021年7月28日午前、福岡県糸島市志摩芥屋(けや)の海岸から約200メートルほどの沖合にシュモクザメとみられるサメが10匹〜15匹出現。
シュモクザメとみられるサメの全長はいずれも1~1.5メートルほど。
2021年7月29日大分市の海岸近くに全長2メートルのサメ
大分海上保安部によると、2021年7月29日午前11時半ごろ、大分市の海岸近く(大分市志生木から細にかけての沿岸)で全長2メートルのサメが5匹泳いでいたという目撃情報が寄せられたそうです。
目撃した人は佐賀関の海で船釣りを終えて港に戻る途中、岸から30メートルほど沖を海岸線沿いにおよそ5キロを移動する間に合わせて5匹のサメを相次いで目撃したとのこと。
海水浴場付近でサメより危険なのは?
サメを恐れる人は多いですが、実際のところ海水浴場付近でサメと遭遇することはまずありません。
海水浴場にはサメよりも危険な生きものや場所があるので紹介します。
海水浴場付近の危険生物:アカエイ
アカエイは尾の付け根の長いトゲに毒があります。
海水浴や潮干狩り中に砂にいるアカエイに気づかず踏んでしまい刺されてしまうとアナフィラキシーショックを起こす可能性があります。
海水浴場付近の危険生物:アカクラゲ
沖縄から北海道まで全域に⾒られ、春から夏にかけて沿岸部に漂着。
アカクラゲはすべての触⼿に刺胞がありその毒性は強く、刺されると激しい痛みと炎症を起こします。
海水浴場付近の危険生物:イモガイ
アンボイナガイの属するイモガイ類は矢舌という毒針を用いて餌となる小動物の狩りをします。
アンボイナガイの毒は非常に強力で、日本でも沖縄県などで死亡例があります。
海水浴場付近の危険生物:ヒョウモンダコ
ヒョウモンダコは全長10センチ程度の小さなタコですが、唾液にフグと同じ猛毒「テトロドトキシン」が含まれており、咬まれると吐き気を催したり、呼吸困難に陥ったりする恐れがあり、海外では死亡例も発生しています。
海水浴場付近の危険生物:オニカサゴ
オニカサゴは全長25cmほどの刺毒魚です。
背びれと胸びれの棘に毒があります。
刺されると痛み、腫れ、しびれなどの症状がでます。
重症化すると嘔吐(おうと)、下痢、腹痛などの症状が出ることがあります。
海水浴場付近の危険生物:カツオノエボシ
カツオノエボシは「電気クラゲ」とも呼ばれ、刺されると電気が走ったような激しい痛みがあります。
ふだんは外洋にいますが、風に流されて砂浜に打ち上げられていることがあります。
青い浮き袋がめずらしい形をしているので、つい触りたくなりますが、素手でさわらないようにしましょう。
環境省せとうちネットによると、刺胞に触れるとやけどに似た痛みが走り、みみず腫れや水ぶくれなどの症状が起こり、ショックから呼吸困難になることもあります。
また、クラゲが死んだあとも刺胞は生きているため、打ち上げられたものでも注意が必要だということです。
波打ち際にクラゲが打ち上げられていないか、海に入る前に確認しておきましょう。
出典:環境省せとうちネット『アカクラゲ・カツオノエボシ(クラゲのなかま)』、黒潮生物研究所『カツオノエボシ』
海水浴場付近の危険生物:ハブクラゲ
ハブクラゲは沖縄県の海に生息する猛毒のクラゲです。
沖縄県によると、6月はじめごろから人体へ影響をおよぼす大きさに急に成長するため、県は毎年この時期にハブクラゲ発生注意報を出しています。
刺されると激しい痛みがあり、沖縄県内では過去に死亡例も発生しています。
体の小さい子どもは大人より重症化しやすいことも指摘されています。
沖縄県は、海水浴をするときは肌の露出を避け、ハブクラゲ侵入防止ネットの内側で泳ぐこと、海に出かけるときは酢(食酢)を持っていくことを呼びかけています。
出典:沖縄県『ハブクラゲ等海洋危険生物』、琉球新報『ハブクラゲ刺されたら?「酢」で応急措置 過去には死亡事例も』
クラゲに刺されたときの「酢」は種類によって逆効果
クラゲに刺されたら酢をかける、と覚えている人は多いかもしれません。
けれども、沖縄県によると、食酢で刺胞の発射が抑えられるのは、ハブクラゲなど立方クラゲと呼ばれる種類だけです。
カツオノエボシやウンバチイソギンチャクの場合は、酢が逆に刺胞を発射させてしまうことがあるため、使ってはいけないとされています。
ハブクラゲかどうか分からないときは、酢ではなく海水で触手を洗い落としましょう。
水道水などの真水も、刺胞に刺激を与えて発射をうながし、傷が広がるおそれがあります。
いずれの場合も、こすらずに触手を取り除き、医療機関で治療を受けてください。
出典:沖縄県『生活衛生Q&A』
離岸流(リップカレント)
離岸流(リップカレント)とは、海岸に打ち寄せた波が沖に戻ろうとする時に発生する岸から沖合いへ向かう潮の速い流れのことです。
海岸に戻ろうとして泳いでも泳いでも沖に流され、海岸の人たちから見ないほど流されてしまい、パニックなどで溺れてしまう危険性があります。
また、離岸流に流されると、知らず知らずのうちに海水浴場から500メートル沖まで流されてしまうことも!
離岸流は、決してめずらしいものではなく、毎年どこにでも発生する可能性があります。
離岸流は、一旦発生した後、1ケ月近く同じ場所で発生し続けることもある一方、発生から2時間後には位置を変えることもある気まぐれな性質をもっています。
第一管区海上保安本部海洋情報部によると、離岸流の流速は毎秒2メートルに達する場合もあり、これはオリンピックの水泳自由形金メダリストが泳ぐ速さとほぼ同じだということです。
一方で、離岸流が沖へ数十メートルから数百メートルにおよぶことがあるのに対して、幅は10〜30メートル程度とあまり広くありません。
岸と平行に泳ぐようにいわれるのは、この幅の狭い流れから、横へ抜け出すためです。
出典:第一管区海上保安本部海洋情報部『離岸流とは』
日本におけるサメによる死亡事故の平均件数が1件未満なのに対して、離岸流による死者・行方不明者は毎年出ているのが現状です。
海水浴中はサメよりも離岸流に注意しましょう。
万が一、離岸流に流されたら、まずはあわてず落ち着き、この図のように岸と平行に泳ぎましょう。
オリンピックの選手でも離岸流の流れには逆らえないので、岸に向かって泳いでも無駄に体力を消耗してしまうだけです。
また、海上保安庁は、泳ぎに自信のない方は、無理に泳ごうとせず浮くことに専念するよう呼びかけています。
可能であれば、まわりの人に流されていることを知らせましょう。沖へ向かう流れを感じなくなったら、そこで岸に向かって泳ぎます。
消波ブロック(テトラポット)
海水浴場ではありませんが、消波ブロック(テトラポット)も危険です。
消波ブロック(テトラポット)から足を滑らせて海に転落してしまうと絶望的です。
消波ブロック(テトラポット)の隙間は狭く、長く海に浸かっているため海苔やコケがついて滑り易く、丸い形をしているので手で掴む所もなく、足を掛ける所もないので、一度落ちたら自力で脱出するのは困難です。
消波ブロック(テトラポット)は、海水浴場だけでなく、海沿いの公園や護岸でもよく見かけます。海に入らずに海のすぐそばまで行ける場所に見えるので、つい乗ってしまう人もいるかもしれません。
コンクリートで作られていて形もそろっているため、岩場よりも安全な足場に見えます。けれども消波ブロックは、波を消すために置かれたもので、人が歩くために作られたものではありません。
テトラポッドでの事故はどれくらい起きているの?
消波ブロックは、釣りをする人にとっても身近な場所です。
第四管区海上保安本部によると、釣り中の事故は、約7割が防波堤・岸壁・消波ブロックといった港の施設で発生しているそうです。
そして、海中に転落した場合、約4割が死亡または行方不明をともなう事故になっています。
出典:第四管区海上保安本部『海中転落 気を付けて防波堤・岸壁での釣り!』
また、海上保安庁の資料では、釣り中の海中転落事故のうち、消波ブロック周辺で起きているものが全体の12%を占め、毎年一定数の事故が発生しているとされています。
出典:集英社オンライン『「落ちたら死ぬかもしれないのに…」テトラポッドの上で子どもを遊ばせた投稿に批判続出…海上保安庁は「救助作業が困難となる」』
テトラポッドに「吸い込まれる」って本当?
「テトラポッドに吸い込まれる」という言い方をときどき見かけます。
けれども、海上保安庁が危険として説明しているのは、吸い込む力ではなく、足場と救助の問題です。
同庁の担当者は、消波ブロックについて、不安定で波に濡れている可能性のある足場のため転落のリスクがあること、そして消波ブロックが不規則に配置されているため、狭い場所での救助作業が難しくなることを挙げています。
つまり、落ちること自体よりも、落ちたあとに自力で出られず、助けにも行きにくいという点が、この場所をとりわけ危険にしています。
テトラポッドで身を守るには
いちばん確実なのは、消波ブロックに乗らないことです。
釣りなどでどうしても近づく場合、海上保安庁は次の3点を呼びかけています。
- 救命胴衣(ライフジャケット)を着用する
- 単独行動を避ける
- 連絡手段を確保する
おわりに
日本の海水浴場付近までやってくるサメは無害なサメが多く、今のところ、海水浴客がサメに襲われたことはありません。
基本的には獲物の魚を追いかけているだけで人間を食べにきたわけではありません。
そうはいっても、近くにサメがいたら面白がってイタズラするのはやめましょう。
海の中はサメたちの世界。
そこでは人間の世界のルールも常識も通用しないのですから。
余談ですが、糸島の海水浴場にはサメのフォトスポットがあります。
サメ事故は年間何件?日本に生息する人食いザメの種類・分布・危険性
2021年までに日本で起きたサメによる死亡事故や負傷事故のまとめ


参考:
