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サメの保全🦈サメと生きる社会のために

はじめに:この読みものについて

このページでは、ブログのテーマである「サメの保全」と「わたしたちの社会との関係性」について、背景や視点を深堀りしています。
サメを守るべきか、利用すべきか、という単純な問いではなく、なぜそのような対立が生まれてきたのか、サメはどのように語られてきたのかにも目を向けながら綴っています。

サメの保全とそのむずかしさ

IUCN(国際自然保護連合)のレッドリストによると、世界のサメ562種のうち、約3割にあたる168種が絶滅危惧種に指定されています。
※サメペディア調べ。IUCNレッドリストのCR・EN・VUを集計(2025年12月時点)。

にゃぶり
にゃぶり
しれっと言ってるけど、「10種に3種が絶滅危惧種」ってことにゃ!?それ、ヒレ震える数にゃよ…!

サメの絶滅リスクを高めている最大の要因は、フカヒレや肉などを目的とした過剰な漁獲と、ほかの魚を狙う漁業での混獲です。種や海域によっては、生息地の悪化や気候変動、汚染も影響します(Dulvy et al., 2021)。

サメ映画やメディアによって作られた「恐ろしい捕食者」というイメージも、保全の妨げになる要素です。

にゃぶり
にゃぶり
『ジョーズ』、にゃぶは水槽に突っ込むとこで再生止めたにゃ…!トラウマレベルにゃ!

日本においては、「フカヒレ産業の維持」と「サメの保護」がしばしば対立軸として語られます。ですが、わたしはその二項対立を超えて、「サメがいるからこそ産業も未来も成り立つ」という道を探りたいと思っています。

サメの保全は、単なる自然保護ではなく、どのような未来を引き受けるのかという、暮らしと社会の設計の問題でもあります。

サメと環境問題のつながり

サメの保全は、「環境問題」を「自分ごと」として考えるための入り口です。

海洋酸性化、マイクロプラスチック、異常気象など、すべての環境問題は、サメたちの未来に直結しています。
実は、海も気候変動による変化を避けることはできません。
そのため、海で暮らすサメたちの生態や生息環境にも、大きな影響が出てきています。

他人事ではない海のこと

「サメや海と、わたしの暮らしって本当に関係あるの?」
そう感じるのも、無理はないと思います。

気候変動の影響は、すでにわたしたちの日常にも届いています。

たとえば、

  • ゲリラ豪雨や猛暑があたりまえになってきたこと
  • 四季の感覚がなんとなくズレてきたと感じること
  • 毎年のように巨大台風がくること

こうした変化のひとつひとつが、じつは「気候と海のつながり」を物語っています。
そして、その海の中で生きているサメたちにも、同じように影響が広がっているのです。

にゃぶり
にゃぶり
この海、暑いにゃな…。なんか酸素も薄い…?アザラシもこの暑さでどっか行ったにゃ!

わたし
わたし
にゃぶのその体感も、気候変動と無関係じゃないんだよ

海の変化は、わたしたちの目には、とてもわかりにくいかたちで進んでいきます。
魚がたくさんいた頃の海も、魚がほとんどいなくなってしまった海も、海の色や波の様子だけを見れば、ほとんど変わらないからです。

だからこそ、目に見える変化を待つのではなく、「見た目は同じでも、中身は違うかもしれない」という感覚を持ち続けることが、大切なのだと思います。

南オーストラリアでホホジロザメの打ち上げが続発

2025年4月から7月にかけて、南オーストラリア州政府は、海岸で発見されたホホジロザメ9個体を検査しました。
そのうち3個体では、鰓の損傷などが、高濃度のKarenia属の微細藻類への曝露と一致していました。残る6個体では、死因を特定できませんでした。

2025年に南オーストラリア沿岸で発生したのは、Karenia属を中心とする海洋性の微細藻類による有害藻類ブルームです。
南オーストラリア州の予備調査では、海洋熱波、弱い風、海水の成層、過去の河川流入や湧昇など、複数の条件が重なって発生したと考えられています。河川や湧昇による栄養塩の供給は、直接の引き金ではなく、ブルームが発生しやすい環境を事前に作った可能性が指摘されています。ただし、各要因がどの程度影響したのかは、まだ特定されていません。

出典:南オーストラリア州政府「死亡した野生動物の検査結果」SARDI「2025年南オーストラリア有害藻類ブルームの発生要因に関する予備調査」

にゃぶり
にゃぶり
サメたち、もう海のSOS出してるにゃ…気づけるかどうかは、ニンゲン次第にゃ…!

これは、特定の地域だけの異変ではなく、わたしたちの暮らしと海がどのようにつながっているのかを考えるための、ひとつの具体例でもあります。

サメの魅力と楽しさ

サメは「怖い存在」ではなく、知れば知るほど面白い生きものです。

  • 感覚器官の進化
  • さまざまな種の保存の戦略
  • 種によって全く異なる性質や生活環境

こうした知識を知ることは、サメへの偏見を取り除くだけでなく、生態系におけるサメの役割を見直すきっかけにもなります。
わたしは研究者ではありませんが、サメの「となりで暮らすひと」として、好きだからこそ発信を続けています。

このブログでは、サメの生態や行動学の豆知識、水族館の観察記、哲学的な考察なども含めて、サメの面白さを伝えています。

にゃぶり
にゃぶり
面白さって、知れば知るほど「怖い」が「尊い」に変わっていく感じにゃ〜!

わたしのブログの始まりと、にゃぶりの存在

2006年、初めて書いたサメブログは、えのすいのタッチプールの話と「フカヒレを食べていいのか」の葛藤でした。
あれから20年以上、いろんな学びを経て今のブログがあります。

相棒はホホジロザメの女の子「にゃぶり」。
いつもわたしの隣で、いっしょに考えたり、うまく言えないことを代わりにつぶやいてくれたり。
ときどき、にゃぶが言うひとことに、わたしのほうがハッとさせられることもあります。

にゃぶり
にゃぶり
にゃぶがいないと困るのに、にゃぶをこわがるのはなんでにゃ?

にゃぶり
にゃぶり
どうして「便利」が海をこわすことになるにゃ?にゃぶ、それ、まだよくわかんないにゃ…

にゃぶり
にゃぶり
海って深いにゃ…あと、サメの悩みも深いにゃ…たぶん…にゃ…

にゃぶりの詳しいプロフィールはこちら:
👉 にゃぶりのプロフィール

おわりに

このブログは、誰かを糾弾するための場所でも、正解をひとつ決めるための場所でもありません。
海のこと、サメのこと、そしてわたしたち自身の暮らしについて、「どう考えていくか」を一緒に考えるために書いています。

サメという存在は、海と社会と未来がつながっていることを、わたしたちに気づかせてくれる、ひとつの入り口です。

ここまで読んでくれたあなたが、「考える側」に加わってくれたなら、それだけで、このブログには意味があると思っています。

にゃぶり
にゃぶり
ヒレ、ちょっとでもピクッてしたなら、それがはじまりにゃよ〜!

2025年5月18日

執筆者: シャーク・アクティビストReino