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絶滅危惧種のサメの種類とは?IUCNレッドリストのまとめ【2023年12月版】
国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストによると現在サメ・エイの37%が絶滅の危機に瀕しています。 このブログでは、レッドリストの種類、IUCNレッドリストと環境省レッドリストの概要、IUCNレッドリストの評価の見方、IUCNレッドリストで絶滅危惧種とされているサメについて解説します。 レッドリストの種類 はじめにレッドリストの種類について紹介します。 日本国内でよく利用されるレッドリストには次の2種類があります。 IUCNレッドリスト 環境省レッドリスト IUCNレッドリストは国際自然保護連合(IUC ...
今回は、サメの保全と環境問題、SDGsとのつながりについて解説します。 サメと人間の関係 世界的大ヒット映画『ジョーズ』のイメージでサメを恐ろしい人食いザメと思っている方も多いのではないでしょうか。 実際に、わたしがサメ好きというと、 「ジョーズのイメージしかない」 「人食いザメのどこがいいの?」 といわれてしまうこともしばしば。 人食いザメと恐れられるサメですが、人間にとって危険なサメはホホジロザメ、イタチザメ、オオメジロザメの3種類をはじめとしたごく一部のサメです。 外洋に住むヨゴレも危険なサメといわ ...
ワシントン条約(CITES / サイテス)のリストに掲載されたサメ類と日本の対応について
ワシントン条約(CITES)とは ワシントン条約(CITES / サイテス:Convention on International Trade in Endangered Species of Wild Fauna and Flora)とは、絶滅のおそれのある野生動植物の国際取引に関する条約のことです。 このワシントン条約では、絶滅の恐れのある野生動植物の貿易を制限することで、これらの種を保全することを目的としています。 一般的にはアフリカゾウ、トラ、パンダなどの陸上の動物を保護しているイメージが強いかも ...
世界サメ図鑑(2010年)によると、人間によって漁獲されるサメの数は年間で5,000万〜1億匹にもなるとみられています。 また、サメの種数は557種類ほどいますが、そのうちのおよそ30%にあたる168種が絶滅危惧種と評価されています。 サメの保護論を耳にしたことがある人は多いかもしれませんが、そのはじまりがいつだったのかを知る人はいないのでは? 今回のブログでは、サメの保護論のはじまりのきっかけやサメの保護が必要になった理由、時代背景などをわかりやすく解説します。 サメ保護論のはじまり かつてはサメの保護 ...
ゴーストフィッシングとは?サメの事例、対策などについてわかりやすく解説
ゴーストギアとゴーストフィッシングの違い ゴーストギアとゴーストフィッシングの違いは次のとおり。 ゴーストギアは流失漁具(漁網など)の道具こと ゴーストフィッシングはゴーストギアによって引き起こされる海の生き物たちへの危害のこと ゴーストギアとは? ゴーストギアとは、海で投棄、紛失、放置された持ち主のいない流失漁具(漁網やロープなど)のことです。 このゴーストギアは太平洋ゴミベルトを漂う海洋ゴミの46%を占めています。 ゴーストギアの原因は? ゴーストギア発生の原因は、 海が悪天候で大荒れしたときに漁具を ...
気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の第6次評価報告書は、「人間の影響が大気、海洋及び陸域を温暖化させてきたことには疑う余地がない」と結論づけました(文部科学省及び気象庁,2022)。 さらに、2023年7月には、世界の平均気温が観測史上最高記録を大幅に更新。 国連のアントニオ・グテーレス事務総長は、「地球温暖化の時代は終わり、地球沸騰の時代が訪れた」と発言し、警鐘を鳴らしました。 世界の平均気温は産業革命前からすでに1.1℃上昇しており、このままでは2030年代には1.5℃に達する可能性があり、海は ...
海水温の上昇や乱獲の影響による魚やサメの小型化についてわかりやすく解説
魚の小型化とは 魚の小型化とは、その言葉のとおり魚が小さくなるということです。 その原因として考えられている理由は次のとおり。 乱獲 地球温暖化で海水温が上昇したことによる酸素不足 そうなのです。 魚の小型化の原因には、乱獲と地球温暖化で海水温が上昇したことによる酸素不足のふたつが考えられます。 乱獲は人間が海からの恵みを過剰に獲りすぎたため、温暖化に関しては近代的な人間活動により二酸化炭素を多く排出してしまったためです。 乱獲による魚の小型化 混獲や乱獲などにより魚の数が減ると、小型・若齢で成熟する魚の ...
海洋酸性化とは?仕組み、原因、サメへの影響、対策をわかりやすく解説
海洋酸性化とは 海洋酸性化とは、二酸化炭素量が増えることで海水が酸性になっていくことです。 なぜ、このようなことが起きてしまうのでしょうか。 海洋酸性化を英語でいうと? 海洋酸性化は英語で“ocean acidification”といいます。 oceanは「海洋」、acidificationは「酸性化」なので、そのままの意味ですね。 英語での読み方は、「オーシャン・アシディフィケイション(発音)」です。 海洋酸性化のメカニズム 引用:気象庁「海洋の炭素循環」各数値は炭素重量に換算したもので、黒の矢印及び数 ...
2048年には魚がいなくなる?魚を食べられなくなる未来になりそうな理由とは
乱獲による資源の枯渇、生態系バランスの悪化、絶滅危惧種の混獲、ゴーストフィッシング、海洋汚染など海はさまざまな問題を抱えています。 今回のブログでは、海と魚の問題について考えてみます。 海と魚の問題 はじめに海と魚の問題について考えてみます。 魚がいなくなった? 1945年10月16日に設立された『国連食糧農業機関(FAO / The Food and Agriculture Organization of the United Nations)』は、1950年以来、約200カ国で収集した漁獲データを『世 ...
IUU漁業とは IUUは以下の単語の頭文字をとっています。 Illegal(違法) Unreported(無報告) Unregulated(無規制) IUU漁業とは、違法、無報告、無規制な漁業のことです。 たとえば、乱獲、密漁、強制労働などによる人権侵害、違法な漁具や漁法を使用する漁など水産資源の保全・管理に関する法的規制に違反して行われている漁業のことをいいます。 意味 例 違法(Illegal) 国や漁業管理機関の許可なくまたは国内法や国際法に違反して行う漁業 漁獲枠の無視、違法な漁具や漁法での漁業( ...
ツマグロ(Carcharhinus melanopterus)は、背びれの先が黒く、丸みを帯びたフォルムがかわいいサメです。水族館では、ツマグロの愛らしい姿の虜になってしまいます。 ところが、ツマグロが絶滅危惧種だということをご存知ですか? 今回のブログでは、ツマグロがなぜ絶滅危惧種になってしまったのか、その理由について詳しく解説します。 ツマグロ英名:Blacktip reef shark / 学名:Carcharhinus melanopterus ツマグロ(Carcharhinus melanopt ...
大洗水族館のシロワニの赤ちゃんの出生前〜出生後の様子を詳細に綴った記録や繁殖への想い
大洗水族館のシロワニの赤ちゃんの出生前〜出生後の様子を綴った記録や繁殖への想いについてのプレスリリースを紹介します。担当飼育員からのメッセージは必見です! 日本初!絶滅危惧種のサメ「シロワニ」の赤ちゃん ◯日本初!シロワニの赤ちゃん展示開始 ■日本初、世界で5園館目の快挙!シロワニの赤ちゃん展示開始 2021年6月17日、当館が飼育するサメ「シロワニ」の赤ちゃんが誕生しました。 日本初、世界でも5園館目の快挙達成であり、バックヤードにて日々成長を見守ってまいりました。国内での事例がなく、試行錯誤しながら飼 ...
シロワニといえば、水族館でおなじみの大型のサメですが、世界中で乱獲され、その個体数が激減していることをご存知ですか? IUCNレッドリストでは、三段階ある絶滅危惧種のうち最も絶滅の危機に直面している深刻な危機(CR / Critically Endangered)と評価されている絶滅危惧種のサメなのです。 今回のブログでは、シロワニが絶滅危惧種なのはなぜなのか、その理由を解説します! シロワニが絶滅危惧種なのはなぜ シロワニが絶滅危惧種なのはなぜなのか。その理由は以下の3つです。 乱獲 繁殖力の低さ 生息 ...
ヨゴレ(英名:Oceanic Whitetip Shark / 学名:Carcharhinus longimanus) は、外洋に分布するサメです。 危険なサメとして有名なヨゴレ。 ところが、ヨゴレの個体数は世界中で98%以上減少したと推定されており、絶滅危惧種と評価されているサメです。 今回のブログでは、ヨゴレはなぜ絶滅危惧種なのかということを解説します! ヨゴレ(サメ)はなぜ絶滅危惧種なのか ヨゴレ(サメ)は、かつては外洋で多く見ることのできましたが、すべての海洋で個体数が急激に減少しており、ヨゴレの ...
なぜホホジロザメは絶滅危惧種、危急種のサメなのか?その理由を解説
恐竜よりも長い年月を生き抜いてきたサメたち。 その中でも、最強のハンターとして名高いホホジロザメが、今、絶滅の危機に瀕しています。 いったいなぜ、ホホジロザメの個体数は減ってしまったのでしょうか? 今回のブログでは、なぜ、ホホジロザメが絶滅危惧種:危急(VU / Vulnerable)のサメになってしまったのかという理由について解説します。 ホホジロザメが絶滅危惧種になった理由 ホホジロザメが絶滅危惧種になった理由は次の3つです。 沿岸漁業での混獲< 映画『ジョーズ』の影響による乱獲 成長速度が遅い ...
【横浜・八景島シーパラダイス】今しか見ることができない期間限定のパフォーマンス『シロイルカの水中パフォーマンス』【2025年1月6日(月)~3月6日(木)】
『横浜・八景島シーパラダイス』では、2025年1月6日(月)~3月6日(木)に行われる「ライブスタジアム」改修工事期間で、シロイルカとトレーナーによる水中パフォーマンスを実施いたします。本パフォーマンスでは、自然の光がふりそそぎ時間によって表情が変わる空間で、シロイルカの生態や能力を活かし、シロイルカとトレーナーが一体感のある優雅な水中パフォーマンスを繰り広げます。 また、シロイルカをご覧いただきながら、飼育員ならではの視点で、シロイルカのもつ能力や魅力など、教科書や図鑑だけでは知ることのできない内容を解 ...
海藻で「炭素循環社会の未来」を創造する新技術開発に挑戦 〜ウルバとツネイシカムテックスが共同研究を開始〜
「令和6年度 広島県カーボンリサイクル関連技術 研究開発支援補助金」(以下、本事業)において、株式会社ウルバ(高知県土佐市、代表取締役社長:難波 卓司、以下ウルバ)が提案した課題「爆発的に成長する海藻により二酸化炭素を固定し、バイオマス燃料を生産する」が採択され、ウルバとツネイシカムテックス株式会社(広島県福山市、代表取締役社長:曽我 友成、以下カムテックス)の両社で共同研究を開始しました。 広島県は、企業・大学・各種団体と連携し、カーボンリサイクル関連技術の基礎研究から社会実装まで多岐にわ ...
【上越市立水族博物館 うみがたり】愛着を育む「愛の羽」!『ペンギンの羽キーホルダー』販売開始!【令和6年12月24日(火)~】
上越市立水族博物館 『うみがたり』では、令和6年12月24日(火)から新たに本物のマゼランペンギンの羽が入った「ペンギンの羽キーホルダー」を数量限定で販売します。 『うみがたり』のペンギンといつも一緒にいたい!もっと『うみがたり』のペンギンを愛でたい!そんな願いを叶えるために、本物のペンギンの羽を使用したオリジナルキーホルダーを制作しました。 この「ペンギンの羽キーホルダー」は、毎年羽が生え換わる「換羽」の時期に抜け落ちた羽毛を集め、上越市内で障がい者の自立を支援する事業所の団体「上越ワーキングネットワー ...
OIST発スタートアップ「Kwahuu Ocean」、イカ陸上養殖の商業化を目指しプレシード資金調達を完了
~「持続可能なイカ養殖システムの実現」に向けて生産体制やR&Dを強化し、事業成長を加速させる~ 持続可能なイカ養殖システムの開発を手がけるKwahuu Ocean株式会社(カフーオーシャン、本社:沖縄県恩納村 / 創業者兼CEO:中島 隆太、共同創業者:高宮城大樹、以下「Kwahuu Ocean」)はこの度、ライフタイムベンチャーズ(本社:神奈川県横浜市、沖縄オフィス:沖縄県恩納村、代表パートナー:木村 亮介、國井 紅秋)からの資金調達を完了しました。Kwahuu Oceanは今後、事業の成長を加 ...
【アクアワールド茨城県大洗水族館】YouTubeで人気の「子ザメちゃん」とアクアワールドがコラボ!『おでかけ子ザメ×アクアワールド・大洗』2024年5月11日(土)~2024年7月7日(日)開催!
アクアワールド・大洗生まれの“子ザメ”たちも大集合! 「サメの飼育種類数日本一」のアクアワールド茨城県大洗水族館(アクアワールド・大洗)では、新コンセプト“さぁ、新世海!”を掲げ、水族館の新たな一面をお客様にお見せするために様々な取り組みを行っております。このたび、5月11日(土)から7月7日(日)まで、SNSで話題となり現在はYouTubeのアニメが大人気の「おでかけ子ザメ」とアクアワールド・大洗のコラボレーションイベントを開催いたします。 特設サイト:https://www.aquaworld-oar ...