※当ブログは記事内にプロモーションが含む場合があります。

サメブログ サメを学ぶ

【2026年版】サメは何種類いるの?世界や日本の海にいる数は?

2022年1月10日

【2025年版】サメの種数は?世界や日本の海に何種類いるの?

「サメは何種類いるの?」
実はこの質問、意外と答えるのが難しいんです。
なぜなら、サメは今この瞬間も新種が見つかり、分類が見直され続けているためです。

この問いに対して、ネットではサメの種数について「約400種類」など、いくつもの数字が並びますが、その多くは、現在の分類状況を反映していない数字です。
2026年時点のサメの種数は562種類(シャーク・アクティビストReino調べ)ですが、この数字も「確定値」ではありません。
サメの分類は今も更新され続けており、新種の記載と、既存種の再分類が同時に進んでいるからです。

この記事では、

  1. なぜサメの種類の数は年ごとに変わるのか
  2. 近年のサメの分類の変更点
  3. 近年のどんなサメの新種記載があったのか

について、最新の論文や研究データをもとに解説します。

【2026年版】サメは何種類いるの?その数は?

サメは何種類いるのか、2026年の数字とこれまでの数字を紹介します。

2025年12月29日時点でのサメの種数は世界で562種類、日本近海のサメの種数は129種類
※シャーク・アクティビストReino調べ。日本近海のサメの種数は、2023年3月の種数。以後、最新情報を確認後に更新。

にゃぶり
にゃぶり
にゃぶりは含まれているのかにゃ?

わたし
わたし
(にゃぶりは含まれていません)

※本記事の数値や整理内容を引用する場合は、「サメぺディア」を出典として明記してください。

サメの種数のアップデートの歴史

サメの種数の数は、調査技術や分類学の進展によって、時代ごとに少しずつ見直されてきました。

  • 1984年のサメの種類は世界で344種類(谷内透, 1997
  • 1992年のサメの種類は世界で383種類(谷内透, 1997
  • 1997年のサメの種類の推定値は世界で400種類ほど(谷内透, 1997
  • 2020年11月時点でのサメの種類は世界で553種類(佐藤圭一・冨田武照, 2020
  • 2023年2月時点でのサメの種類は世界で554種類(シャーク・アクティビストReino調べ)
  • 2023年3月時点でのサメの種数は世界で557種類(田中彰先生のサメ学)
  • 2025年12月時点でのサメの種数は世界で562種類(シャーク・アクティビストReino調べ※調査中なので増減あり)

サメの種類の数の内訳一覧表

サメの何種類いるのか知りたい人のために、サメの種類の数の内訳を一覧表にしました。
この表では、世界562種を「目・科・属」ごとに分けた内訳がわかります。

上目科・属種数世界日本
ツノザメ上目カグラザメ目ラブカ科 1属2種7種5種
カグラザメ科 3属5種
キクザメ目キクザメ科 1属2種2種2種
ツノザメ目 Squaliformesツノザメ科 Squalidae 2属37種141種41種
アイザメ科 2属19種
ヨロイザメ科 7属10種
カラスザメ科 Etmopteridae 4属53種
オンデンザメ科 6属17種
オロシザメ科 1属5種
カスザメ目カスザメ科 1属26種26種3種
ノコギリザメ目ノコギリザメ科 Pristiophoridae 2属10種10種1種
ネズミザメ・
メジロザメ上目
Galeomorphi
ネコザメ目 Heterodontiformesネコザメ科 Heterodontidae 1属10種10種2種
テンジクザメ目クラカケザメ科 2属8種45種9種
ホソメテンジクザメ科 1属2種
オオセ科 3属12種
テンジクザメ科 2属17種
コモリザメ科 3属4種
ジンベエザメ科 1属1種
トラフザメ科 1属1種
ネズミザメ目オナガザメ科 Alopiidae 1属3種16種13種
シロワニ科 Carchariidae 1属2種
ウバザメ科 Cetorhinidae 1属1種
ネズミザメ科 Lamnidae 3属5種
メガマウスザメ科 Megachasmidae 1属1種
ミツクリザメ科 Mitsukurinidae 1属1種
オオワニザメ科 Odontaspididae 1属2種
ミズワニ科 Pseudocarchariidae 1属1種
メジロザメ目 Carcharhiniformesメジロザメ科 Carcharhinidae 11属59種301種53種
イタチザメ科 Galeocerdonidae 1属1種
ヒレトガリザメ科Hemigaleidae 4属8種
アフリカドチザメ科 Leptochariidae 1属1種
ヘラザメ科 Pentanchidae 12属112種
タイワンザメ科 Proscylliidae 3属6種
チヒロザメ科 Pseudotriakidae 3属5種
トラザメ科 Scyliorhinidae 7属37種
シュモクザメ科 Sphyrnidae 2属12種
ドチザメ科 Triakidae 9属46種
サンゴトラザメ科 Atelomycteridae 3属13種
シンカイヤモリザメ科 Dichichthyidae 1属

※日本語の科名・属名については正式には定まっていないが、本村浩之氏による日本産魚類全種目録 エクセル版 2024年4月29日 ver. 25では「シンカイヤモリザメ科」「シンカイヤモリザメ属」が妥当とされている。

5種
合計38科562種562種129種

「科」とはグループのこと。2科=2つのグループ。カグラザメ目の場合、カグラザメ科とラブカ科の2グループとなる。

「目」とは生物分類上の階級のひとつ。「綱」> 「亜綱」> 「目」>「科」>「属」>「種」。
例)軟骨魚綱 > 板鰓亜綱 > ネズミザメ目 > ネズミザメ科 > ホホジロザメ属 > ホホジロザメ

サメの種類はなぜ増える?

サメの種類はなぜ増えるのでしょうか。
1990年代にはサメの種類は300種類程度という数でした。
ところが近年、調査技術が発達したこと、サメの分類学が盛んになったことから多くの新種が登録され続けています。

にゃぶり
にゃぶり
サメの種類は倍近くに増えたんにゃね!

また、キクザメ目がツノザメ目から分かれたことのように、新たな目が増えることもあります。
※歯や鱗の形態の違いから新たな目となった。

近年のサメ分類の変更点は?

  • 2020年 シロワニがオオワニザメ科からシロワニ属のみで構成されるシロワニ科へ変更
  • 2021年 イタチザメはメジロザメ科からイタチザメ科へと変更
  • 2022年 トラザメ科がトラザメ科、サンゴトラザメ科、ヘラザメ科の3科へと変更
  • 2024年 ヘラザメ科(Pentanchidae)の一部が、シンカイヤモリザメ科(Dichichthyidae)、イモリザメ属(Parmaturus)に分類されていた一部の種がシンカイヤモリザメ属(Dichichthys)へ

にゃぶり
にゃぶり
メジロザメ目の分類の変更が続いたんにゃね!

シンカイヤモリザメ科(Dichichthyidae)

2024年、ヘラザメ科(Pentanchidae)の一部が、シンカイヤモリザメ科(Dichichthyidae)へ。また、シンカイヤモリザメ属(Dichichthys)が復活。これまでイモリザメ属(Parmaturus)に分類されていた一部の種がシンカイヤモリザメ属(Dichichthys)に分類された(White et al. 2024)。
※日本語の科名・属名については正式には定まっていないが、本村浩之氏による日本産魚類全種目録 エクセル版 2024年4月29日 ver. 25では「シンカイヤモリザメ科」「シンカイヤモリザメ属」が妥当とされている。

近年記載されたサメの新種は?

  • 2023年 ネコザメ目 > ネコザメ科:Heterodontus marshallae n. sp.
  • 2024年 メジロザメ目 > シュモクザメ科:Sphyrna alleni sp.nov.
  • 2024年 メジロザメ目 > シンカイヤモリザメ科:Dichichthys satoi
  • 2025年 ツノザメ目 > カラスザメ科:Etmopterus westraliensis
  • 2025年 メジロザメ目 > トラザメ科 ScyliorhinidaeApristurus iterum

2023年 ネコザメ目 > ネコザメ科:Heterodontus marshallae n. sp.

本種はこれまで、シマネコザメ(縞猫鮫、学名:Heterodontus zebra、英名:Zebra bullhead shark)と同じ種と考えられてきましたが、DNA解析や形態の詳しい調査によって、別の種であることがわかりました。
なかでも、鼻先(吻部)の模様や胸鰭まわりの体色にははっきりとした違いが見られ、これが新種として記載される決め手となりました(White et al. 2023)。

2024年 メジロザメ目 > シュモクザメ科:Sphyrna alleni sp.nov.

本種はこれまで、ウチワシュモクザメ(団扇撞木鮫、学名:Sphyrna tiburo、英名:Bonnethead)と同じ種と考えられてきましたが、DNA解析や形態の詳しい調査によって、別の種であることが明らかになりました。
特に、椎骨数の違いや、前方が尖り後方が丸みを帯びたシャベル状の頭部形態には一貫した差異が見られ、これらが新種として記載される決め手となりました(Gonzalez et al. 2024)。

2024年 メジロザメ目 > シンカイヤモリザメ科:Dichichthys satoi

Dichichthys satoi(Roughback bristle shark)は、シンカイヤモリザメ属(Dichichthys)に属する5種のBristle sharkの一種。本種は、ヘラザメ科(Pentanchidae)の分類学的再検討に伴って記載された新種であり、同時に新設されたシンカイヤモリザメ科(Dichichthyidae)に分類されました。
全長は最大で約1.05メートルに達し、ニュージーランド沖の海域に分布しています。生息水深はおよそ670〜1,190メートルの深海です。
ちなみに、satoiは、深海性トラザメ類の分類研究に多大な貢献をした佐藤圭一博士(沖縄美ら海水族館)に献名されたとのこと。(White et al. 2024)。
※日本語の科名・属名については正式には定まっていないが、本村浩之氏による日本産魚類全種目録 エクセル版 2024年4月29日 ver. 25では「シンカイヤモリザメ科」「シンカイヤモリザメ属」が妥当とされている。

2025年 ツノザメ目 > カラスザメ科:Etmopterus westraliensis

Etmopterus westraliensisは、西オーストラリア沖で採集された標本に基づき、カラスザメ科の新種として記載されました。
尾鰭基部の発光斑の形状や口の長さなどの形態的特徴に加え、NADH2遺伝子配列における明確な遺伝的差異が確認され、近縁種 Etmopterus brachyurus(Shorttail lanternshark)および E. samadiae(Papuan lanternshark)とは別種であることが示されました(Ng et al. 2025)。

2025年 メジロザメ目 > トラザメ科 ScyliorhinidaeApristurus iterum

本種 Apristurus iterum は、卵殻の形態的特徴と、ホルマリン固定標本から得られたDNA解析に基づき記載された深海性トラザメの新種です。
卵殻表面の特徴的な隆起構造と系統解析の結果から、近縁種とは明確に区別され、新種として認定されました(White et al. 2025)。

今後もサメの新種は増える?

サメの種数や分類は、DNA解析によって既存種が分けられるケースや、未調査だった深海域から新たな種が見つかることで、現在も更新され続けています。
この流れから見ても、サメの種類数は今後も増えていくことが前提となっています。
本記事の内容は、確実な情報が得られ次第、順次更新していきます。

更新履歴

2022年1月10日:記事を作成
2023年2月21日:2023年の種数を追加
2025年12月29日:2025年の種数を追加

参考文献&サイト

  1. 谷内 透(1997)『サメの自然史(Natural History)』東京大学出版会.
  2. 佐藤 圭一・冨田 武照(2021)『寝てもサメても 深層サメ学』産業編集センター.
  3. Fricke, R., & Fong, J. D. (2025).Eschmeyer's Catalog of Fishes(魚類分類データベース): Genera/Species by Family/Subfamily.California Academy of Sciences(Online version, updated 9 Dec 2025). [2023年2月21日、2025年12月29日に閲覧] from https://researcharchive.calacademy.org/research/ichthyology/catalog/SpeciesByFamily.asp
  4. 本村浩之. (2020).日本産魚類全種目録―これまでに記録された日本産魚類全種の現在の標準和名と学名.鹿児島大学総合研究博物館. [2023年2月21日に閲覧] from
    https://www.museum.kagoshima-u.ac.jp/staff/motomura/2020_05_JAFList.pdf
  5. 田中彰先生のサメ学資料(2023年3月19日)。
  6. White, W. T., Mollen, F. H., O’Neill, H. L., Yang, L., & Naylor, G. J. P. (2023).
    Species in Disguise: A New Species of Hornshark from Northern Australia (Heterodontiformes: Heterodontidae). [2025年12月29日に閲覧] from [https://doi.org/10.3390/d15070849]
  7. Gonzalez, C., Postaire, B., Driggers, W., Caballero, S., & Chapman, D. (2024).Sphyrna alleni sp. nov., a new hammerhead shark (Carcharhiniformes, Sphyrnidae) from the Caribbean and the Southwest Atlantic. [2025年12月29日に閲覧] from [https://doi.org/10.11646/zootaxa.5512.4.2]
  8. Ng, S.-L., White, W. T., Liu, K.-M., & Joung, S.-J. (2025).
    Etmopterus westraliensis, a new species of lanternshark (Squaliformes: Etmopteridae) from Western Australia, with redescription of Etmopterus brachyurus. [2025年12月29日に閲覧] from [https://doi.org/10.1111/jfb.70162]
  9. White, W. T., O’Neill, H. L., & Jayasinghe, S. A. (2025).Apristurus iterum, a new shark discovered based on egg case morphology and sequence data obtained from a formalin-fixed specimen. [2025年12月29日に閲覧] from [https://doi.org/10.1111/jfb.70147]
  10. White, W. T., Stewart, A. L., O’Neill, H. L., & Naylor, G. J. P. (2024).Dichichthyidae, a New Family of Deepwater Sharks (Carcharhiniformes) from the Indo–West Pacific, with Description of a New Species. [2025年12月29日に閲覧] from [https://doi.org/10.3390/fishes9040121]
  11. 本村浩之.2025.日本産魚類全種目録(Excel版 ver.25,2024年4月29日更新).
    鹿児島大学総合研究博物館.Retrieved [2025年12月29日に閲覧] from https://www.museum.kagoshima-u.ac.jp/staff/motomura/jaf.html

  • この記事を書いた人
  • 最新記事
シャーク・アクティビストReinoとにゃぶり

シャーク・アクティビストReino

シャーク・アクティビストのReinoです。 サメ専門ブロガー&YouTuberとしてサメの生態や保全についてお伝えしています。 佐賀県唐津市生まれ、東京育ち。 慶應義塾大学文学部卒業。 保有資格は環境社会検定試験(eco検定)、日本さかな検定(ととけん)3級🐟 関心があるのは、哲学、サメの保全、環境倫理学、水産学、SDGs14。 海やサメ以外で好きなのは、橋本涼さん(B&ZAI)。海属性の人が好き。

-サメブログ, サメを学ぶ