
にゃぶね、今日ガブッと読んだのは──
Romero-Caicedoさんたちの「Illegal artisanal longline use in the Galapagos Marine Reserve characterized through monitoring and control data」っていう論文にゃ!
ガラパゴス海洋保護区で禁止されてる延縄漁(longline)が、今も密かに行われてるっていう調査にゃ。
今日はこの研究を読んで感じたことを、にゃぶのヒレ日記に残すにゃ。

🌊 海のルールが守られないとき、サメはどこへ行くの?
にゃぶがヒレをピクっと動かしたのは、「守られているはずの海」でサメが傷ついているというニュースだったにゃ。
ガラパゴス海洋保護区(GMR)は、世界で最も有名な「海の聖域」のひとつ。
でも、その海の底では、禁止された延縄漁(longline)が今も密かに使われていたにゃ。

🐟 延縄漁とは?効率の裏にあるヒレの代償
延縄漁(longline)は、何百本もの釣り針を海中に張って魚を狙う漁法にゃ。狙っていないサメやウミガメもかかってしまう「混獲」が問題にゃ。
ガラパゴス海洋保護区では、2000年から延縄漁が全面禁止にゃ。
でも、2025年のRomero-Caicedoらの研究では、違法な延縄漁が今も行われていることが確認されたにゃ。
サメ、エイ、ウミガメ、アホウドリまでが犠牲になる「見えない漁」にゃ。

🌍 海洋保護区で起きていること:ヒトの暮らしと海のはざま
ガラパゴスの海洋保護区は、観光と漁業の両立を目指す「多目的エリア」にゃ。
手作業の小型漁ならOKだけど、延縄のような大規模漁法は禁止されているにゃ。
しかし、マグロやカジキの高値に押され、漁師たちは「生活のため」に禁止漁法へと手を伸ばしてしまうこともあるんにゃ。

🛰️ 海を見張る目:7年分の監視データが語る現実
研究チームは、ガラパゴス国立公園局が集めた2018〜2024年の監視データを分析したにゃ。
パトロールの記録、AIS(自動船舶識別装置)の信号、漁獲報告書を組み合わせ、どの船がどこで、どんな漁をしていたかを解析したのにゃ。
AIS(自動船舶識別装置)は、船の位置を衛星で追うシステムにゃ。
でも、違法漁をする船はこのスイッチを切って隠れるにゃ。まるで海の「デジタルかくれんぼ」だにゃ。
結果はにゃんとも深刻だったにゃ👇
- 違法延縄を使った船の約70%がAISを切っていた。
- 80%以上の漁では公式な報告がなかった。
- 巻き込まれたのはサメやウミガメ、マンタ、アホウドリたち。

🌋 「場所」を守るという発想:サメの保全を空間で考える
違法延縄が集中していたのは、海底谷や海山など、生物多様性のホットスポットだったにゃ。
そこはサメや大型魚が集まる「ごはんの広場」で、同時にヒトにとっての「稼ぎ場」でもあるにゃ。
にゃぶ的には、この結果がすごく象徴的にゃ。
守るべきは「種」じゃなく、「空間」なんだにゃ。
同じ場所を好きになるからこそ、共存の知恵が必要にゃ。

にゃぶのサメ関数オペレーションズ・リサーチ[効用関数型]
にゃぶのORヒレを動かすにゃ!
オペレーションズ・リサーチの考え方で、「保全と共存のバランス」を数式化してみたにゃ。
ここでのUは「Utility(効用)」、つまり「みんなのうれしさ」を表すヒレ記号にゃ!「無関心コスト」は、見て見ぬふりをしたことで失われる未来の豊かさのことにゃ。数字の計算よりも、「どんな無関心を減らせば、海もヒトも健やかになれるか」を考える数理モデルにゃ。
※「数理モデル」は現実の出来事を数や数式で整理して表現したものにゃよ!
にゃぶ思うにゃ、保全って「どっちを優先するか」じゃなくて、
「どれだけ両方を生かせるか」を探す計算にゃ。
サメとヒトの効用が重なる場所こそ、ほんとうの共存のヒレ道にゃ。

📜 結論:ガラパゴスの海を守る鍵は「禁止」より「共存の仕組み」にゃ
この研究が教えてくれるのは、「法律」や「禁止」だけでは海は守れないってことにゃ。
大切なのは、サメもヒトも安心して暮らせる「共存の設計」にゃ。
保護区を線で囲うだけじゃなく、漁師や観光客が海とどう関われるかを仕組みとして考える必要があるにゃ。

🎓 にゃぶのFAQ:サメと違法延縄の海で考える10の問い
Q1:この研究、結局なにが新しいの?

Q2:なんでAISを切るの?

Q3:延縄漁って全部悪なの?

Q4:どうすれば守れるの?

Q5:観光に影響はある?

🐚 にゃぶりのガブっとコメント:海の「違反」の裏にあるヒトの現実
にゃぶ、この研究を読んで胸がきゅってなったにゃ。
違法漁を「悪い」と切り捨てるだけじゃ、海は救えないにゃ。
その裏には、暮らしを支えるためにヒトが選ばざるをえなかった現実があるにゃ。

🎓 博士帽メダル授与
今日のヒレメダルは「潮のリズムに寄り添う共存賞」🏅✨
ルールじゃなく、リズムで守る勇気にゃ!
🔖 参考ヒレ・出典
論文タイトル:Illegal artisanal longline use in the Galapagos Marine Reserve characterized through monitoring and control data
著者:Romero-Caicedo A. ほか(2025年)
掲載誌:Frontiers in Marine Science
公開日:2025年9月22日
DOI:10.3389/fmars.2025.1636476
URL:https://www.frontiersin.org/journals/marine-science/articles/10.3389/fmars.2025.1636476/full



