三重県で幻のサメ「メガマウスザメ」を捕獲
2016年4月15日、三重県尾鷲市の定置網に、深海に生息する非常に珍しいサメの一種「メガマウスザメ」が捕獲されました。このメガマウスザメは、体長約5メートル、体重1トンを超える巨体で、2日前に仕掛けられた定置網に掛かっていた個体です。大きすぎるために、15日朝まで水揚げが遅れたとのことです。
メガマウスは、プランクトンを主食とする深海性のサメで、その大きな口が特徴です。今回の個体は、港に引き上げられた際もまだ生きており、地元の漁師たちをおどろかせました。「見たことがない。1トンはあるのでは」「50年以上漁業を続けているが、こんな大きな魚は初めて見た」「ジンベエさんかと思った。ただ大きいなって。あがってびっくり」と尾鷲港の漁業関係者やベテラン漁師はコメントしています(テレビ朝日の動画より)。
尾鷲港では、今回が2回目のメガマウスザメの捕獲となります。前回は5年前に同じ定置網にかかり、地元だけでなく、学術界からも大きな注目を集めました。今回の捕獲も、メガマウスザメの生態解明に貴重なデータを提供するものとして期待されています。
メガマウスザメは、世界的に見ても捕獲例が少なく、その生態は謎に包まれています。今回捕獲された個体は、地元の鮮魚店が競り落とし、県外の業者に引き渡されました。その後、専門機関に送られ、詳細な調査が行われる予定です。
その後のメガマウスザメ
このメガマウスザメは2016年に三重県尾鷲市の定置網で捕獲されたもので、世界では108例目の記録。
全長が5.17m、体重573.46kg、性別はメスです。数字を書くと「ふーん」ですけど、5.17mってジンベエザメの遊ちゃんに匹敵する長さです(重さは半分ぐらい)。
なので、当館に運び込まれた際は、長いし、重いし、身はやわらかいし、トラックの上で動かすのも係員10数名で行なったのですが、もう一苦労でした。
メガマウスザメの引取先の専門機関は大阪の水族館「海遊館」だったんですね。
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