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サメの生態をわかりやすく

インドネシアンスペックルドキャットシャークの特徴、大きさ、生態、水族館にいるの?

2021年1月5日

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インドネシアンスペックルドキャットシャークは2007年に発見された新種のサメです。
このブログでは、インドネシアンスペックルドキャットシャークの特徴などを解説します。

インドネシアンスペックルドキャットシャークとは

まず、インドネシアンスペックルドキャットシャークの基本情報を紹介します。

インドネシアンスペックルドキャットシャークの基本情報

標準和名
インドネシアンスペックルドキャットシャーク
別名
-
英語名
Indonesian speckled catshark
学名
Halaelurus maculosus
保全状況
準絶滅危惧種(Near Threatened / NT)

※絶滅危惧II類(Vulnerable / VU A2d)の基準にあと一歩、という評価です(Rigby et al. 2020)。

分類
メジロザメ目トラザメ科
危険度
シャークアタックの回数
0件のサメ事故(1580-2020年)
サメの攻撃が原因の死亡事故
0件のサメによる死亡事故(1580-2020年)
生活様式
底生
分布域
太平洋、ジャワ島の南海岸、およびインドネシア東部のバリ島とロンボク島沖、フィリピンの一部
日本国内での分布域
なし
生息場所
大陸棚の海底。サンゴ礁環境にもいる可能性があります (2026年7月追記/Rigby et al. 2020)
水深
50〜80m (2026年7月追記/Weigmann 2016。これより深い場所にいる可能性も指摘されています)
大きさ
平均的な全長 - cm
最大全長
52.8cm

※IUCNレッドリストの評価書では53cm(全長)と記載されています(Rigby et al. 2020)。(2026年7月追記)

体重
-
平均寿命
- 歳。

※サメの年齢を推定するのは難しく、多くのサメが過小評価されている可能性があるので今後さらに長くなる可能性もあります。

最大寿命
-
繁殖方法
卵生
孵化するまでの期間
-
卵の数
6〜12個の卵殻 (2026年7月追記/White et al. 2007。Rigby et al. 2020経由で参照)
幼魚の大きさ
生まれたときの全長 約8cm (2026年7月追記/White et al. 2007。Rigby et al. 2020経由で参照)
繁殖サイクル
-
成熟年齢
-
成熟サイズ
オスは全長約40cm、メスは全長48cmまでに成熟 (2026年7月追記/White et al. 2007、Weigmann 2016。Rigby et al. 2020経由で参照)
歯の形状
-
泳ぐ速度
-
性格
-
習性
-
1日の過ごし方
-
好きな食べ物
-
海の仲間のお友達
-
生息年代
-
発見された年
2007年

※正確には、2007年に新種として記載された年です。標本自体はそれ以前から知られていました。(2026年7月追記)

サメが住んでいる水深

※水深200mの深海を星5と評価

巨大ザメ指数

※最大全長が5m以上のサメを星5と評価

水族館で会える可能性
ペットとして飼育できる可能性

インドネシアンスペックルドキャットシャークの特徴とは

インドネシアンスペックルドキャットシャークはインドネシア周辺に生息する斑点のあるサメです。
2007年に発見された新種のサメです。
そのため、詳細な情報があまりありません。

以前は、スペックルドキャットシャーク(Halaelurus boesemani)と同じ種だと考えられていました。
White et al.(2006)では、Halaelurus cf. buergeri(Indonesian spotted catshark)という仮の名前で扱われています。
その後、分類が進み、別種として記載されました(Rigby et al. 2020)。

大きさは全長53cmまでの小型のサメです。
オスは全長約40cm、メスは全長48cmまでに性成熟します(White et al. 2007、Weigmann 2016。いずれもRigby et al. 2020経由で参照)。

体の大きさと繁殖のしかた以外、この種の生物について分かっていることはほとんどありません。
IUCNレッドリストの評価書も、生態に関する情報はこれ以上知られていないと記しています(Rigby et al. 2020)。

インドネシアンスペックルドキャットシャークの分布域

太平洋、ジャワ島の南海岸、およびインドネシア東部のバリ島とロンボク島沖、フィリピンの一部。

IUCNレッドリストの評価書は、分布域を中西部太平洋と東インド洋としています。
具体的には、インドネシア東部のジャワ島南岸、バリ島沖、ロンボク島沖、そしてフィリピン南部です(White et al. 2007、Ebert et al. 2013、NFRDI 2017。いずれもRigby et al. 2020経由で参照)。

インドネシアンスペックルドキャットシャークの生息域

このサメは、大陸棚の海底で暮らす底生のサメです。
確認されている水深は50〜80mです(Weigmann 2016)。
サンゴ礁の環境にもいる可能性が指摘されています。

White(2009)は、この種が80mより深い場所にも分布している可能性を指摘しています。
深い場所が漁業からの避難場所になっている可能性はありますが、どこまで深く分布しているのかは分かっていません(Rigby et al. 2020)。

インドネシアンスペックルドキャットシャークは人食いザメなの?人間への危険性は?

インドネシアンスペックルドキャットシャークは最大全長52.8cmの小型のサメなので人食いザメではありません。

インドネシアンスペックルドキャットシャークの保護・保全

インドネシアンスペックルドキャットシャークは国際自然保護連合IUCNレッドリストで準絶滅危惧種(Near Threatened / NT)と評価されています。
ときどき底魚を対象として行われる底魚漁業で混獲されているようです。

評価を行ったのは、Rigby, Derrick, Dharmadi, Fahmi, Tanay, Utzurrumの6名です(Rigby et al. 2020)。

このサメは、底引き網、延縄、刺し網で獲られています。
混獲されるだけでなく、そのまま水揚げされて肉が利用されます。
ただし体が小さいため、市場での価値は低いと報告されています(White et al. 2007。Rigby et al. 2020経由で参照)。

ここで注意したいのは、減少を示すデータの中身です。
この種そのものの個体数の変化を示すデータはありません。
獲れる量についても、「ときどき獲れる」という報告があるだけです。
それでも準絶滅危惧種と評価されたのは、分布域全体で漁業の圧力が強く、個体数が減少の基準に近づいていると推測されたためです(Rigby et al. 2020)。

インドネシアは、20年以上にわたって世界有数のサメ漁業国です。
1950年代から漁獲努力量が増え続け、1980年代以降はその増え方が急になりました。
ジャワ海周辺では、多くのサメ・エイ類の資源が10分の1程度まで減ったと報告されています(Blaber et al. 2009。Rigby et al. 2020経由で参照)。

※この10分の1という数字は、ジャワ海周辺のサメ・エイ類全体の話です。インドネシアンスペックルドキャットシャーク1種の減少を示した数字ではありません。

漁業の規制も、まったくないわけではありません。
インドネシアは1980年にトロール漁を禁止しました。
ただし、ミニトロール(Lampara)は現在も国内で使われています。
フィリピンでは、1998年に沿岸から3海里以内の市町村海域でトロールなどの能動的な漁具が禁止されました。
さらに2010年以降、商業海域のトロール船には、幼魚と低利用魚を逃がす装置の使用が義務づけられています(Rigby et al. 2020)。

この種だけを対象とした保護措置は、現時点ではありません。
評価書は、個体数とその変化、生活史、漁獲量の記録が必要だと指摘しています(Rigby et al. 2020)。

インドネシアンスペックルドキャットシャークの繁殖

インドネシアンスペックルドキャットシャークは卵から生まれてくる卵生のサメです。

産む卵殻の数は6〜12個です。
生まれたときの全長は約8cmです(White et al. 2007、Ebert et al. 2013。いずれもRigby et al. 2020経由で参照)。

寿命については、直接調べられた記録がありません。
トラザメの仲間は年齢を調べることが難しく、この種も例外ではないためです。
IUCNの評価書は、体の大きさが近いヤモリザメ属のBlacktip sawtail catshark(Galeus sauteri)の年齢データをもとに、世代長を15年と推定しています(Liu et al. 2011。Rigby et al. 2020経由で参照)。

世代長15年は、別の種のデータから体の大きさをもとに当てはめた推定値です。このサメの寿命そのものが15年という意味ではありません。

インドネシアンスペックルドキャットシャークを水族館で見たい

インドネシアンスペックルドキャットシャークは日本の水族館だとアクアワールド茨城県大洗水族館にいました(2021年当時)。

おわりに

インドネシアンスペックルドキャットシャークの写真はアクアワールド茨城県大洗水族館で撮り次第追加します。

参考文献一覧

  1. Rigby, C.L., Derrick, D., Dharmadi, Fahmi, Tanay, D. & Utzurrum, J.A.T. (2020) Halaelurus maculosus. The IUCN Red List of Threatened Species 2020: e.T161644A124520542. https://dx.doi.org/10.2305/IUCN.UK.2020-3.RLTS.T161644A124520542.en (accessed 2026-07-26).

※本文中のWhite et al.(2006, 2007)、White(2009)、Blaber et al.(2009)、Liu et al.(2011)、Ebert et al.(2013)、Weigmann(2016)、NFRDI(2017)は、Rigby et al.(2020)の評価書内で引用されている文献です。

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シャーク・アクティビストReinoとにゃぶり

シャーク・アクティビストReino

シャーク・アクティビストのReinoです。 サメ専門ブロガー&YouTuberとしてサメの生態や保全についてお伝えしています。 佐賀県唐津市生まれ、東京育ち。 慶應義塾大学文学部卒業。 保有資格は環境社会検定試験(eco検定)、日本さかな検定(ととけん)3級🐟 関心があるのは、哲学、サメの保全、環境倫理学、水産学、SDGs14。 海やサメ以外で好きなのは、橋本涼さん(B&ZAI)。海属性の人が好き。

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