京急油壺マリンパークが閉館
5月12日に京急油壺マリンパークが閉館することが発表されました。
京急油壺マリンパークの開業は1968年。
建物や設備の老朽化が進み、入場者数も減少傾向にあることから閉館を決めたとのこと。
閉館後は、京急油壺マリンパークの跡地周辺に、不動産開発業者と共同で新たな複合施設を開発するそうです。
2021年9月30日(木)をもって京急油壺マリンパークを閉館することといたしました。
京急油壺マリンパークは、西に相模湾が広がり、江ノ島、富士山、伊豆半島そして伊豆大島まで一望できる風光明媚な位置に、1968(昭和43)年の京急電鉄創立70周年記念事業として開業しました。開業当時、東洋一といわれた大回遊水槽をはじめ、 魚の生態をいろいろな角度から示し、魚や自然への理解を深め、かつ科学教育の一助に資するという、世界でも例を見ない水族館として運営をしてまいりました。
しかしながら、建物や設備の老朽化が著しく、これ以上の維持管理は困難であると判断し、このたび、閉館することといたしました。なお、動物類については、他の施設と受け入れに関する協議を進める一方で、閉館後も、飼育・施設管理に必要な要員・体制を維持し、すべての動物類の移譲を完了するまで、責任をもって対応してまいります。開業から53年間、地域の皆さまをはじめ、たくさんのお客さまにご愛顧いただきましたことに、厚く御礼申し上げます。
引用:京急油壺マリンパークの閉館について
京急油壺マリンパークの閉館についてサメ好きが思うこと
振り返ってみれば、初めて京急油壺マリンパークに行ったのは25年前(!)
いつ行っても同じ雰囲気で、「メガロドン(ムカシオオホホジロザメ)」の歯型が出迎えてくれた京急油壺マリンパーク。
サメのタッチプールが展示されていた時期があったり、相模湾で捕獲された希少種のサメ「メガマウス」や「オオワニザメ」の標本があったり、「オオメジロザメ」や「レモンザメ」など、よそではなかなかお目にかかれないサメの展示が充実していて・・・古びていても好きな水族館のひとつだっただけにショック。
神奈川新聞によると、1月末に営業休止を発表した志摩マリンランド(三重県志摩市)のケースが参考になるとのこと。
参考になるのは約500種8千点を飼育し、老朽化のため今年3月に営業を休止した志摩マリンランド(三重県志摩市)のケースだ。
マンボウが有名だった同施設は1月末に営業休止を発表した。
生き物の交換などで交流のあった水族館を中心に交渉を進め、ほぼ移転先のめどはついた。関東から九州まで十数カ所の水族館が引き受け、基本的に無償譲渡するという。
マリンパークも同様の対応になる見込み。
三重県志摩市の志摩マリンランドは関東から九州まで十数カ所の水族館が引き受けましたが、神奈川県にある京急油壺マリンパークの場合はどうなるのでしょう。
わたしが気になるのはオオメジロザメやレモンザメの行方。
各標本や、ネムリブカ、ヤジブカ、ドチザメあたりは他の水族館でも見かけるので引き受け先はすぐに見つかりそうですが、オオメジロザメやレモンザメは他の水族館ではなかなか見かけないサメです。
葛西臨海水族園あたりがメジロザメ科の珍しいサメの飼育に熱意やチャレンジ精神を持っているイメージなので、オオメジロザメやレモンザメの引き受け先になってくれたらいいなぁと思ってしまいます。
油壺マリンパーク閉館で跡地は再開発ではなくリニューアルして欲しかった
京急油壺マリンパークは西には相模湾が広がり、江ノ島、富士山、伊豆半島、そして伊豆大島まで一望できる風光明媚な立地というのも魅力でした。
ゆえに、水族館のリニューアルよりも新たな滞在型リゾート施設をオープンする方がいいということになったのかもしれませんが。
館内に展示されている数多くの資料、相模湾が見渡せる場所に魚たちの墓標など、魚たちへの愛情や熱意を感じるところも多かったので、こういう水族館が閉館してしまうのは本当に残念です。
城ケ島エリアでは、高級温泉旅館を開業するとか。
京急油壺マリンパーク〜城ケ島の高級温泉旅館で一泊三浦半島旅なんかできたら最高だっただろうなぁ。
水族館・絶景好き必見!みさきまぐろきっぷのおすすめルートは油壺マリンパーク〜城ヶ島で決まり
とりあえず、今は京急油壺マリンパークで飼育されている約400種の魚たちが住みやすいところにお引越しできるのを願うばかりです。
そういえば、今回のニュースで「ご結婚前の秋篠宮ご夫妻がデートに訪れ話題に」というのを目にしましたが、初めて京急油壺マリンパークに行ったときに道を歩いている地元の方に話しかけられ、このときのエピソードを語っていたなぁということをふと思い出しました。