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サメや海の本

魚の感情・痛み・知能・意識・心理学について学びたい人におすすめの本

2021年3月15日

魚には感情・心・意識はあるのか

魚たちはわたしたち人間のような豊かな表情を持っていません。
また、魚は声を出したり、泣くことができません。
このように、魚たちが無表情な生き物であり、痛みを感じるような場面でも決して声を上げることがないことや、魚は脳が小さいなどといったことを根拠に魚は痛みを感じることはない、魚に感情なんてないと考える人が大多数なのではないでしょうか。

近年、動物倫理学・生物学などの分野における魚の感情・痛み・知能・意識・心理学に関する研究にまつわる本が増えてきています。
それらの本によると、魚は見た目よりも賢いということがさまざまな実験結果により明らかとなっています。
また、魚たちの社会性、種を超えた共存関係など知れば知るほどおもしろい魚たちの世界を知ることで明日から魚たちを見る目が変わるのではないでしょうか。

次に魚の感情・痛み・知能・意識・心理学について学びたい人におすすめの本を紹介します。

ヴィクトリア・ブレイスウェイト『魚は痛みを感じるか?』

なぜこれまで問われてこなかったのか?!

痛みとは何か?
魚がそれを感じるとはどういうことか?
そしてわれわれは、魚とどのようにつきあえばよいのか?

魚類学者である著者は、痛みの認知構造などを明らかにしたうえで、魚の「意識」というやっかいな領域にも足を踏み入れ、数々の調査と自らの実験結果などから「魚は痛みを感じている」と結論します。

本書の後半では、その結論を受けて、動物福祉の観点から、釣りや漁業、鑑賞魚などにおける人間の魚への対し方が考察されます。

本書は、決して「魚を保護しなければならない」、「魚を食べてはいけない」、「スポーツフィッシングなどやめるべきだ」と声高に主張する本ではありません。

科学的根拠に基づいたニュートラルな視点から、すっきりと論理立て、わかりやすく解説する著者の主張は、「魚の福祉」という難題を読者に提示します。
引用:『魚は痛みを感じるか?』アマゾンより

魚たちの愛すべき知的生活―何を感じ、何を考え、どう行動するか

魚は表情が乏しいことや水中にすんでいることから、魚が高い知能をもっていたり、仲間と社会生活を送ったり、人間と交流を図ったりするとは、考えられていませんでした。
しかし、ここ数年、その知性や意識や行動について、従来イメージをくつがえす驚くべき発見が続いています。

本書は、チンパンジー顔負けの知性や親しみを誘う行動などとともに、見すごされてきた魚たちの豊かな内面世界を描きます。
引用:『魚たちの愛すべき知的生活―何を感じ、何を考え、どう行動するか』アマゾン

魚だって考える―キンギョの好奇心、ハゼの空間認知

実験に使う魚は自分たちで釣ってくる。
実験器具はほぼ手づくり。
研究の現場は、常に汗と涙にまみれている。

トビハゼの機嫌をとり、イイダコをけしかけ、
魚が考えていることを知りたい先生と学生たちの、
ローテクだけど情熱あふれる、
広島大学「こころの生物学」研究室奮戦記。

引用『魚だって考える―キンギョの好奇心、ハゼの空間認知』アマゾンより

ヒトのなかの魚、魚のなかのヒト: 最新科学が明らかにする人体進化35億年の旅

わたしたちヒトの、生物としての歴史を知りたければ、魚に訊くことだ。なぜって、わたしたちの体のなかには「内なる魚」がいるのだから…進化史上重要なミッシングリンクである、腕立て伏せのできる魚ティクターリクの化石を発見した著者が、古生物学から進化発達生物学(エボデボ)、ゲノムサイエンス、解剖学に至る成果を駆使し、生命進化の謎を探究する営みのスリリングで意外性に満ちた面白さを明かすポピュラー・サイエンス。

引用:「ヒトのなかの魚、魚のなかのヒト: 最新科学が明らかにする人体進化35億年の旅 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)」アマゾンより

おわりに

随時更新します。

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シャーク・アクティビストReinoとにゃぶり

シャーク・アクティビストReino

シャーク・アクティビストのReinoです。 サメ専門ブロガー&YouTuberとしてサメの生態や保全についてお伝えしています。 佐賀県唐津市生まれ、東京育ち。 慶應義塾大学文学部卒業。 保有資格は環境社会検定試験(eco検定)、日本さかな検定(ととけん)3級🐟 関心があるのは、哲学、サメの保全、環境倫理学、水産学、SDGs14。 好きなものは、7 MEN 侍、SixTONES、永瀬廉(King & Prince)。ブログの執筆と監修を行っています。

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