ディープブルーという愛称を持つ巨大なサメをご存知ですか?
2014年に制作されたディスカバリーチャンネルのディープブルーの特集によると、ディープブルーという愛称でわたしたちに親しまれているサメはこれまでに撮影された中で最大のホホジロザメであり、その大きさは6.1m以上、年齢は少なくとも50歳であると考えられています
このブログでは、実在する伝説の巨大サメ「ディープブルー」について紹介します。
ディープブルーはどんなサメ?
実在する伝説の巨大サメ「ディープブルー」はどんなサメなのでしょうか。
ディープブルー | |
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サメの種類 | ホホジロザメ |
大きさ | 全長6.1m |
体重 | 2.5t |
年齢 | 50歳以上 |
性別 | メス |
ディープブルーはどの種類のサメ?
ディープブルーのサメの種類はホホジロザメです。
ディープブルーが発見された場所は?
現在、世界最大記録級のホホジロザメのうちのひとつとみなされているディープブルーは1990年代にメキシコのグアダルーペ島の沖合で最初に発見されましたが、ディープブルーの画像と映像が初めて撮影されたのは2013年のことでした。
メスのホホジロザメは妊娠中は深いところにとどまり、海岸線に近づいて出産するためなかなか見つからなかったのかもしれません。
ホホジロザメ最大記録級の大きさのディープブルー
https://youtu.be/BMsyssBXRsQ
ホホジロザメと一緒に泳いでいる女性オーシャン・ラムジー(Ocean Ramsey)さんについてはこちら。
ディープブルーはメスのホホジロザメで全長は6.1m、高さは2.5m、重さは2.5t、年齢は50歳以上と推定されています。
メスのホホジロザメはオスのホホジロザメよりも大きい傾向がありますが平均は4.5mから5mくらいです。
巨大なホホジロザメのディープブルーがハワイに
2019年、巨大サメの女王ホホジロザメのディープブルーはホノルル〜ハワイの海域、オアフ島の南岸から約20マイル離れたあたりでマッコウクジラの死骸を食べているところを発見されました。
このとき、ディープブルーは妊娠中だったそうです。
ディープブルー好きなら必見!?巨大サメにまつわる豆知識
巨大サメにまつわる豆知識を紹介します。
11mのホホジロザメはいるの?
11メートルのサメの報告がありますが、正式に文書化されたものはありません。
ニュージーランドのスチュアート島沖を泳いでいると伝えられている伝説の11mのホホジロザメがいるという地元の漁師の巨大なサメの出現情報を元にディスカバリーチャンネルのドキュメンタリー番組を制作したことが元になっているようです。
この番組ではカメラを深海に持ち込み、11mのホホジロザメを探したものの発見するにはいたりませんでした。
11mというと古代の海に君臨した巨大ザメメガロドンの大きさに近いものがありますね。
もしも本当に全長11mのホホジロザメが存在していたら・・と想像するとわくわくしますが、おそらく全長6m程度のホホジロザメを過大評価しているのではないでしょうか。
サメに限らず、大型の野生の生きものたちは大きな数字が採用されがちな傾向があるからです。
ホホジロザメの最大記録は?
ホホジロザメの大きさは平均4m〜5m。
最大で7mの報告もありますが、信頼できる記録とされている大きさは6.4m。
これ以上大きなホホジロザメはおそらく存在しないでしょう。
むしろ今は乱獲の影響で魚たちの小型化が進んでいるような状況です。
サメでいうと、個体数が減少傾向にあるクロトガリザメやヨゴレは大きさが小さくなる傾向が確認されています。
ホホジロザメも現在はIUCNレッドリストの絶滅危惧種の中で3番目に危機に瀕している危急(VU / Vulnerable)、ワシントン条約でも保護対象になっています。
現状だと、いつか7m級の巨大ホホジロザメが発見されるよりも、大型個体が減っていく可能性の方が大きいのではないかと個人的には思います。
巨大ホホジロザメを飲み込んだ「怪物」とは?
CNNで「巨大ホホジロザメをのみ込んだ「怪物」の正体判明か」というニュースが報じられました。
調査タグを付けた全長2.7メートルの巨大ホホジロザメがそれよりもさらに大きなホホジロザメに捕食されてしまったとのことです。
この一帯の海域を詳しく調べた結果、さらに巨大なホホジロザメが生息していることを確認、そのホホジロザメは推定2トン級であると推定されています。
巨大サメの女王ホホジロザメのディープブルーの全長が6.1m、重さが2.5tですので、おそらくこの犯人とされているホホジロザメもディープブルークラスのサメなのではないでしょうか。
水深が深くなればなるほど大型のホホジロザメが生息しているという調査結果をアニマルプラネットのドキュメンタリー番組で放送していたこともあります。
確かアニマルプラネットでは水深300mまでの調査結果だったので、ホホジロザメが一気に水深580mまで潜れるか?といえば謎は残りますが、いつか解明されたらおもしろいですね(ドキュメント番組の詳細については後日補足します)。
さすがにディープブルーの大きさが最大記録の限界だろうなぁと思いますが、未知の世界に夢を見る気持ちは持ち続けていきたいですね。
ディープブルー以外の有名なホホジロザメ
ディープブルーだけじゃない!?
世界にはディープブルー以外にも有名なホホジロザメがいます。
アイアンバウンド(Ironbound)
アイアンバウンドという愛称を持つオスのホホジロザメは、全長378cm、体重450kgです。
ホホジロザメはメスが大きくオスの方が小さいため、オスは最大でも全長517cmまでくらいにしか大きくなりません。
OCEARCHの調査タグによると、アイアンバウンドは毎年同じ海岸線沿いを移動しています。
研究者たちはアイアンバウンドを「その大きさを考えると、最もタフなサメ」の1匹と評しています。
アイアンバウンドに取り付けられたOcearchタグによって人々は位置情報を知ることができます。
そのため、アメリカの人気ビーチに近づいたことが判明したときには人々に恐怖を与えてしまったそうです。
ヌクミ(Nukumi)
ヌクミ(Nukumi)は全長518cm、体重1606kgのメスのホホジロザメです。
2020年10月にOCEARCHがカナダのノバスコシア州ルネバーグで発見しました。
ヌクミはOCEARCHがこれまでにタグ付けした北西大西洋で最大サイズのホオジロザメです。
研究者によると、ヌクミの年齢は50歳以上と推定されています。
残念ながら、ヌクミは2021年4月11日に大西洋中央海嶺を横断した直後からOcearchタグの反応がなくなってしまい消息は不明です。
OCEARCHによると、その後タグから微弱な信号を受信したためヌクミは無事だと信じているとのことです。
また、どこかで再会できたらいいですね。
ホホジロザメの調査をするOCEARCHを追うドキュメント番組
サメのニュースにたびたび出てくるOCEARCHはサメを追跡調査したり、個体データを研究しているサメの調査グループです。
タイトルが微妙なのですが、シャーク・ハンター ~命知らずな奴ら~は、OCEARCHが40日間で絶滅の危機に瀕しているホホジロザメ50匹のに調査タグを取りつけるというミッションを行う様子を追跡するドキュメント番組です。